2017年04月22日

雌伏 二十四

小説「新・人間革命」〉 雌伏 二十四

 山本伸一の功労者宅を中心とした家庭訪問は続いた。「敬老の日」である九月十五日には、東京・狛江の草創の同志の家を訪ね、家族と和やかに懇談し、皆で記念のカメラに納まった。五月以来、既に三十軒目の家庭訪問となっていた。さらに、狛江文化会館を訪れ、居合わせた同志を激励した。
 狛江市では、五年前の九月、台風十六号によって多摩川の堤防が決壊し、民家十九棟が流されるという事故が起こった。伸一は、そのニュースが流れるや東京の幹部らと連絡を取るとともに、犠牲者がないよう懸命に祈りを捧げたことが忘れられなかった。
 狛江市も、隣接する調布市も、住宅地として開発が進み、人口は増加の一途をたどっているという。
 田園と新しい住宅が広がる風景を見ながら、伸一は、同行していたメンバーに語った。
 「第二東京は広宣流布の新舞台だ。ここも未来が楽しみだ。皆で力を合わせて、新しい歴史を創ってほしいね」
 広宣流布は前代未聞の大業であり、道なき道を開き進む労作業である。その道を切り開くには、人を頼むのではなく、皆が自発・能動の信心で、一人立つことである。自らが目標を定め、主体者となって取り組む活動には歓喜がある。
 また、日々、勇気を奮い起こして自分の殻を破り、新しい挑戦を重ねていくことだ。挑戦こそが、前進と成長の原動力となる。
 武蔵野を愛し、調布で晩年を過ごした文豪・武者小路実篤は、次の言葉を残している。
 「いかなる時でも自分は思ふ、
 もう一歩
 今が実に大事な時だ。
 もう一歩」(注)
 もう一歩――その粘り強い歩みの積み重ねが、自分を変え、地域を変え、社会を変える。
 伸一は、念願であった個人指導に、多くの時間を割き、同志と語り合えることが何よりも嬉しかった。その堅実な行動のなかにこそ、学会活動の最大の醍醐味があるからだ。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 「もう一歩」(『武者小路實篤全集11』所収)小学館
posted by ハジャケン at 10:44| 山梨 ☁| 新・人間革命30-2雌伏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月21日

雌伏 二十四

小説「新・人間革命」〉 雌伏 二十四

 山本伸一の功労者宅を中心とした家庭訪問は続いた。「敬老の日」である九月十五日には、東京・狛江の草創の同志の家を訪ね、家族と和やかに懇談し、皆で記念のカメラに納まった。五月以来、既に三十軒目の家庭訪問となっていた。さらに、狛江文化会館を訪れ、居合わせた同志を激励した。
 狛江市では、五年前の九月、台風十六号によって多摩川の堤防が決壊し、民家十九棟が流されるという事故が起こった。伸一は、そのニュースが流れるや東京の幹部らと連絡を取るとともに、犠牲者がないよう懸命に祈りを捧げたことが忘れられなかった。
 狛江市も、隣接する調布市も、住宅地として開発が進み、人口は増加の一途をたどっているという。
 田園と新しい住宅が広がる風景を見ながら、伸一は、同行していたメンバーに語った。
 「第二東京は広宣流布の新舞台だ。ここも未来が楽しみだ。皆で力を合わせて、新しい歴史を創ってほしいね」
 広宣流布は前代未聞の大業であり、道なき道を開き進む労作業である。その道を切り開くには、人を頼むのではなく、皆が自発・能動の信心で、一人立つことである。自らが目標を定め、主体者となって取り組む活動には歓喜がある。
 また、日々、勇気を奮い起こして自分の殻を破り、新しい挑戦を重ねていくことだ。挑戦こそが、前進と成長の原動力となる。
 武蔵野を愛し、調布で晩年を過ごした文豪・武者小路実篤は、次の言葉を残している。
 「いかなる時でも自分は思ふ、
 もう一歩
 今が実に大事な時だ。
 もう一歩」(注)
 もう一歩――その粘り強い歩みの積み重ねが、自分を変え、地域を変え、社会を変える。
 伸一は、念願であった個人指導に、多くの時間を割き、同志と語り合えることが何よりも嬉しかった。その堅実な行動のなかにこそ、学会活動の最大の醍醐味があるからだ。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 「もう一歩」(『武者小路實篤全集11』所収)小学館
posted by ハジャケン at 09:49| 山梨 | 新・人間革命30-2雌伏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2017年4月21日

インターネットが出現した当初のシステムは、1台のホストコンピューターと多くの端末をつなぐ「集中型」だった▼だが、それではホストが停止したらネットワーク全体が断絶してしまう。その対策として、個々のコンピューター同士を結ぶ技術が生まれた。これにより回線がどこかで切れても、他の回線を使ってネットワークが存続できるように。現在は、こうした「分散型」がシステムの主流になっている▼実は雑草も、これに似た仕組みによって力強く生きている。一つの株元から茎を這わせて節をたくさんつくり、節ごとに根をおろす。そこからさらに上や横へ茎を張り巡らせ、大地に“ネットワーク”を形成する。抜いても抜いても生えてくるのはこのためで、親株がなくなっても生き残る戦略である(稲垣栄洋著『雑草は踏まれても諦めない』中公新書ラクレ)▼青年部の活躍が目覚ましい愛知の地区。長年、地区部長を務める壮年にその要因を伺った。「一人一人が地区の主役なんです。老若男女の垣根を越えて互いにつながり、“皆が皆を励ます連帯”があるからこそ、後継の人材が陸続と躍り出ています」▼タテ、ヨコ、ナナメに結ばれる“多対多の創価家族のネットワーク”。これが何ものにも崩されない、人間の城の強さである。(靖)
posted by ハジャケン at 09:48| 山梨 | 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愚忠愚孝を尽くす

「我々に今大切なことは、
 何と言われようが愚忠愚孝(ぐちゅうぐこう)
 を尽くすことだ。
 道を学んだ者として甘んじて愚にならねばならぬ。
 おそらく世間には新たな局面に、
 巧みに投じて時を得顔に跳(は)ね廻(まわ)る
 奸人(かんじん)詐人
 いわゆる利口者が輩出するであろう」
posted by ハジャケン at 09:45| 山梨 | 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曾谷殿御返事P1055

法華経の大海の智慧の水を受けたる根源の師を忘れて余(よそ)へ心をうつさば必ず輪廻生死のわざはいなるべし―――
 曾谷殿御返事P1055
posted by ハジャケン at 09:44| 山梨 | 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈る言葉365日 4月21日

女性に贈る言葉365日
 池田大作
4月21日
何があろうとも絶対に卑屈になってはならない。
うつむいてはならない。誇りと自信をもって、
輝く瞳をあげ、堂々と生き抜く人が幸福者である。


posted by ハジャケン at 09:43| 山梨 | 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

雌伏 二十三

小説「新・人間革命」〉 雌伏 二十三

 山本伸一は、長野の同志に対して、全精魂を注いで激励に次ぐ激励を重ね、八月二十八日、敢闘の九日間を過ごして東京へ戻った。
 この長野訪問は、長野広布の歩みのうえでも、創価学会の歴史のうえでも、時代を画する新しいスタートとなった。しかし、それが「聖教新聞」に大きく報道されることはなかった。功労者宅への訪問が、二面などに、わずかな行数で報じられたにすぎなかった。
 伸一は、翌年も、翌々年も長野研修道場を訪問し、ここから清新なる広布の波動を起こしていくことになる。
 同研修道場での研修は、年ごとに規模を大きくし、充実したものになっていった。
 中心幹部が集っての全国最高協議会をはじめ、各方面、各部の研修会、世界のメンバーの研修会などが活発に開催された。
 伸一も、メンバーの要請を受けて出席し、共に錬磨の汗を流した。そして、この研修会は、学会の新しき伝統行事となり、広布伸展の原動力となっていくのである。
 また、ここには、キルギスの著名な作家チンギス・アイトマートフや、米デラウェア大学のデイビッド・ノートン教授、米インタナショナル大学のデイル・ベセル教授、米ジョン・デューイ協会のジム・ガリソン会長とラリー・ヒックマン前会長、中国・華南師範大学の顔沢賢学長、インドのガンジー記念館のラダクリシュナン館長など、世界の識者も多数訪れ、平和・教育・文化交流の舞台となっていった。
 伸一が戸田城聖の精神と偉業を永遠に記し伝えることを誓った後継の天地・軽井沢は、新しき前進と創造の電源の地となったのだ。
 彼が一九九三年(平成五年)八月六日、小説『新・人間革命』を起稿したのも、長野研修道場であった。
 長野の同志は、この研修道場での伸一との出会いと共戦を、最高、最大の誇りとし、果敢に地域広布の大道を開いてきた。師子の誇りこそ、不撓不屈の闘魂となり、勇気の光源となる。そして、勝利の大力となる。
posted by ハジャケン at 10:24| 山梨 ☀| 新・人間革命30-2雌伏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2017年4月20日

東日本大震災の被災地で、古文書や文化財の保全に取り組む歴史家たちがいる。その集大成である『よみがえるふるさとの歴史』全12巻(蕃山房発行)が好評を博している▼失われた郷土の歴史を“文章の力”で取り戻す試みで、第2巻では、約400年前に東北を襲った慶長奥州地震津波からの復興を特集。塩害で農業が困難になった地にあって、逆転の発想で製塩事業を推し進め、沿岸部を活性化した事例が紹介されている▼プロジェクトの中心者で歴史家の平川新宮城学院女子大学学長は、先人の挑戦をよみがえらせる意義について「心の復興につながる仕事」と力を込める(「第三文明」4月号)▼震災から半年後の2011年9月、池田先生は小説『新・人間革命』第25巻「福光」の章の連載を開始した。1977年3月11日から3日間にわたる福島訪問を軸につづられた同章の連載中、『新・人間革命』は新聞小説史上、日本一の連載数を記録。渾身の筆による東北への熱き思いに、友は奮い立った▼常設展示「東北福光みらい館」(仙台市)は、同章の一節から始まる。3月に開設し、観賞者は6000人を超えた。不屈の精神を燃やし、悲哀を勇気に、宿命を使命に変えゆく友の姿こそ、“福光の歴史”として未来へ輝き渡る。(朱)
posted by ハジャケン at 10:22| 山梨 ☀| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神は人次第

 神は人次第である。
 人がその存(そん)すべき道を尽くさずして、
 かえって神助を求めて、
 自他を瞞着(まんちゃく)しようとするは、
 自殺的行為である。
 最も神を知らざる似而非(えせ)敬信者流が、
 神を弄(もてあそ)んで日本を敗亡に陥れた。
 神意の畏るべきを深省せねばならない。
posted by ハジャケン at 10:20| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曾谷殿御返事P1055

総別の二義あり総別の二義少しも相そむけば成仏思もよらず輪廻(りんね)生死(しょうじ)のもといたらん―――
 曾谷殿御返事P1055
posted by ハジャケン at 10:18| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈る言葉365日 4月20日

女性に贈る言葉365日
 池田大作
4月20日
母親も、立派な1個の社会人である。
視野を社会に大きく広げてこそ、
人間としての幸福も、
母親としての幸福も、
見えてくるのではないだろうか。


posted by ハジャケン at 10:17| 山梨 ☀| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん

「隣組」に密告され?父は3度も警察へ 半藤一利さん:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASK4K5K7FK4KUTIL043.html
■問う「共謀罪」 作家・半藤一利さん(86) 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案が国会で議論されている。政府は「テロ対策に必要」との立場だが、捜査当局による乱用や「表現の自由」などの侵…


※無料会員登録すると1日1本まで有料記事をお読みいただけます。(登録 http://t.asahi.com/7myt




------
小尾
kitakoma8@gmail.com

BlueMailより送信
posted by ハジャケン at 22:28| 山梨 ☀| 最近の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする