-後継の光の君よ、学び勝て!-
創価学会名誉会長 池田大作
『人』を育て、未来へ伸ばそう!
『人材』をつくり、社会へ送り出そう!
無窮(むきゅう)の光は、『人づくり』から生まれる。
『若き心は豊かな大地である。時に適(かな)っていれば、一言の種であっても、わずかのうちに、永遠なる果実を育む』。これは、ウルグアイの文豪ホセ・エンリケ・ロドの言葉である。
青春の心の大地に、時に適った真心の励ましを送り、希望の種、向学の種、勇気の種を蒔(ま)いて、幸福勝利の果実を育むのが、我ら創価の未来部育成だ。
『声仏事(こえぶつじ)を為(な)す』(御書 780p)である。令法久住(りょうぼうくじゅう)の伝持(でんじ)の人にかけゆく激励の一声また一声は、まさしく『仏の仕事』を為す最極の力といってよい。
日蓮大聖人は、門下の家庭に新しい命が誕生したことを聞かれると、法難(ほうなん)の佐渡より、『現世には跡をつぐべき孝子(こうし)なり後生には又導(またみちび)かれて仏にならせ給べし』(1123p)と寿(ことほ)がれた。
わが未来部は、世界広宣流布の誓願を果たすため、今この時に踊り出てくれた、かけがえのない御本仏(ごほんぶつ)の仏子(ぶっし)である。どれほど宿福深厚(しゅくふくじんこう)の一人一人か。
濁世(じょくせ)なるがゆえに思わぬ試練もあろう。しかし、大聖人は幼子(おさなご)の病の報告に仰せになられている。
『わざはひ(禍)も転じて幸(さいわい)となるべし、あひかまへて御信心(ごしんじん)を出(いだ)し此(こ)の御本尊(ごほんぞん)に祈念(きねん)せし給(たま)へ、何事か成就せざるべき』(1124p)と。いざという時の勇気ある信心が、一家の永遠の大福運を勝ち開くのだ。
健やかに
創価の後継
天高く
学び光れや
勝利の王者と
第三代会長に就任して、私が最初に結成したのも未来部である。手作りで薫陶を開始した鳳雛(ほうすう)たちと、私は『佐渡御書』の一節を深く強く拝した。
それは、『師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし』(957p)との仰せである。
無名無冠の父母たちが、私と共に『師子王の心』を取り出して、いかなる苦難も恐れず、築き上げてきた異体同心の大城こそ、正義の創価学会だ。
ゆえに、わが後継の未来部に託すべき学会精神の第一は、『師子王の心』である。
未来本部、教育本部をはじめ、人材を育てる真の人材の力をいよいよ結集して、高等部・中等部・少年少女部の友を激励していきたい。
私が見守ってきた大阪のドクター部のリーダーは、小学生の時に母を病で亡くした。祖母から信心を教わり、未来部の会合で、自分に自信を持ち、人に尽くす『生命尊厳』の仏法の生き方を学び、胸を弾ませた。
『学び抜いて勝つ』と努力を貫き医学者となった彼は、感謝と報恩の心に燃えて、渾身の力で活躍する。
無量の光明を放って涌出(ゆじゅつ)する地涌(じゆ)の菩薩(ぼさつ)さながらに、『従藍而青(じゅうらんにしょう)』の若人が喜び舞いながら登場する『世界広布新時代』は、今まさに到来した。
愛する後継の光の君よ、君たちよ!世界第一の創価の人材のスクラムで、伸び伸びと学び、鍛えてくれ給え!そして、世界の友と手を携え、新たな地球社会の希望の暁鐘(ぎょうしょう)を打ち鳴らしてくれ給え!