2017年05月18日

名字の言〉 2017年5月18日

漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子さんは声楽家でもある。かつて出演した演奏会で、ピアノを弾く10歳の少年と共演した。公演後、池田さんに手を握られた少年は「誰?」と尋ねた。少年は目が不自由だった▼「さっき歌を歌ったおばちゃんよ」との返答に、少年は言った。「ああ、すごくきれいな声で、素晴らしい歌だった」。池田さんは、歌声に込めた音楽への純粋な心が、少年の心に響いた喜びを、自著『あきらめない人生』(海竜社)につづっている。“少年”とは、今や世界で活躍する辻井伸行さんだ▼ある青年の父が病に倒れた。信心強盛な両親に対し、青年は学会活動に消極的だった。地域の同志は連日、家族の激励に訪れ、“君のお父さんにどれほど励まされてきたことか”と感謝の言葉を口にした▼青年は“最も父に励まされてきたのは自分だ”と痛感し、その回復を必死に祈った。後日、退院した父が言った。「お前の題目が、しっかり心に届いたよ。ありがとうな」。今、親子で信心に励む▼てらいのない、本心からの言葉に勝る力はない。場の空気を読んだり、表現を選ぶのも大事だが、もっと大切なのは、ありのままに受け入れ、素直に気持ちを表せるよう心を磨くことだ。われらの仏道修行も、そのためにある。(城)
posted by ハジャケン at 08:45| 山梨 ☁| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする