2017年05月17日

名字の言〉 2017年5月17日

「日本で47番目に有名な県」「いいえ、砂丘はありません」――自虐的な言葉が、かえって目を引くある県のカレンダー。累計約10万部を販売する大ヒット商品になった。ある県とは「島根県」。“発想の転換の勝利”だった▼同県の自然館で、国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」を飼育する壮年部員がいる。閑散とする同館の状況を打開したいと祈る中、「展示水槽内での人工繁殖」を思いつく。国内での例はないが、だからこそ価値があると確信した▼夜を徹して川に漬かり、生息環境を調べた。水槽内を限りなく自然界に近づけた結果、産卵に成功。日本初の快挙に、来館者が押し寄せた。以来、毎年、産卵を成功させ、全国で指導も行う▼33年前の5月、池田先生は提案した。「『山陰』ではなく、われらの生き抜く天地を『山光』と命名したい」。地域の繁栄と幸福を祈り、山光り、里光る土地の素晴らしさを見事に表現した言葉が、同志だけでなく、多くの市民を勇気づけていった▼山陰には人口の少ない地域もあるかもしれないが、その分、古き良き「ふるさと」の風情がたっぷり残っている。多くの場合、短所と長所は裏表だ。問われるのは、わが地域を元気にしたいという、人間の情熱であり、短所も長所に変える知恵なのである。(子)
posted by ハジャケン at 09:46| 山梨 ☁| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする