2017年05月16日

名字の言〉 2017年5月16日

本土復帰から45年を迎えた沖縄。インフラ整備が進み、街の風景は大きく変わったが、一方で変わらないものもある▼県民を対象にした地元紙などの共同調査では、6割の人が「沖縄らしさが残っている」と回答。代表的な例として「伝統文化」「精神や助け合いの心」などを挙げていた▼沖縄固有の食文化を支えてきたものの一つが「豚」。“鳴き声以外は全て食べる”といわれるほどだ。その豚が、沖縄戦の戦禍によって島から消滅寸前になったことがある。故郷の窮状を知り、動いたのがハワイに移住していたウチナーンチュ(沖縄人)だった。「沖縄に豚を送ろう」と募金活動を始め、約5万ドルを集めた。そして7人が約1カ月の命懸けの航海を経て、500頭以上の豚を沖縄に届けた。これが数年後には、10万頭以上に増えたという▼沖縄には「ユイマール(ユイ=結、マール=回る)」という助け合いの精神がある。“子どもは、親だけでなく親戚や地域など皆で育てる”“農作物の収穫は、皆が持ち回りで協力する”などの伝統が、今も生き生きと受け継がれる▼他者の幸福を願い、勇んで行動する心は、仏法の精神にも通じよう。“助け合いの心”“平和の心”――この変わらぬ“沖縄精神”を世界へ広げていきたい。(結)
posted by ハジャケン at 09:18| 山梨 ☔| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする