2017年05月15日

雌伏 四十三

小説「新・人間革命」〉 雌伏 四十三

 創価学会創立五十周年を迎える一九八〇年(昭和五十五年)が明けた。元日付の「聖教新聞」三面には、山本伸一の近影と、新春を祝賀して彼が詠んだ二首の和歌が掲載された。
    
  ひろびろと
    三世の旅路の
       元朝なれば
   心も新たに
      南無し歩まん
    
  幾山河
    ふたたび越えなむ
        ともどもに
   広宣の旗
      厳といだきて
    
 それを目にした多くの学会員から、伸一のもとへ、また、学会本部や聖教新聞社へ、喜びの便りが寄せられたのである。
 九州の男性は、こう綴ってきた。
 「今年の『聖教新聞』新年号では、山本先生のお姿を拝見することはできないと思っておりました。しかし、お元気な先生の姿と和歌を目にすることができ、勇気百倍です。
 私の住んでいる地域では、相変わらず、口汚く学会を批判する僧がいますが、必ず正邪はハッキリすると確信しています。この一年も、学会員の誇りに燃えて、広宣流布に邁進してまいります」
 関西の女性は、次のように記していた。
 「『幾山河 ふたたび越えなむ』のお言葉に、先生の強いご決意を感じました。力が湧いてまいります。私も新しい決意で、初心に帰り、何があっても、絶対に負けずに頑張り抜いていきます。“常勝・関西”は、先生の弟子らしく、断じてすべてに勝利いたします」
 悪僧たちや、週刊誌など一部のマスコミによって繰り返される中傷に耐えながら、一途に信心を貫く尊き同志たち――伸一は、創価の師子たちの、大山のごとき信念の強さを仰ぎ見る思いであった。
posted by ハジャケン at 09:11| 山梨 ☀| 新・人間革命30-2雌伏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする