2016年11月14日

主 婦 A

 婦人にとっては、
 あり余る金を持った家を除いては、
 安息所というものが無い。
 職場から解放された連休も、
 掃除や、洗濯や、修理や、
 子供の世話に使われる。
 彼女の肩にはいつも仕事がかかっている。
 その上相当の身だしなみとか、
 心の修養とかの努力を加えねばならない。
 実に一刻の暇もない。
 然しその報いもあらたかである。
 僅かの金と、多くの勇気があれば、
 立派な婦人は数日の中に、
 あばら家を一変して最も住み心地の
 好い場所にすることができる。
 そこで働くことと愛することとが渾融している。
   ――A・モーロア「知と愛の生活」より。
posted by ハジャケン at 09:56| 山梨 ☀| 最近の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする