2017年09月30日

名字の言〉 2017年9月30日

先日、「青年部教学試験3級」の勉強会に参加した時のこと。試験範囲の「立正安国論」を学ぶ受験者が講師に言った。「日蓮大聖人は、スピードを重んじる方だったんですね」▼確かに、立正安国論では「速に」(御書31ページ)、「早く」(同32ページ)など「速さ」を表す言葉が印象に残る。本抄が著された当時、自然災害が相次ぎ、人々は飢饉や疫病等に襲われていた。苦悩にあえぐ民衆を一刻も早く救いたい――大聖人の再三の促しは、大慈大悲の表れそのものとも拝される▼いかなる分野でも、物事の勝敗を決する要因の一つとされるのが「電光石火の行動」。後手に回らず、先手を打ち続ける中に勝機が開ける▼学会の正義を満天下に示した小樽問答。池田先生は“先手必勝”の鉄則を強調し、「戦いが後手に回った場合、手間が二倍かかり、効果は少ない。先手を打つならば、皆も元気に進んでいけるし、効果は二倍になる」「スピードが勝負です」と語った▼時を逃してはならない。御書に「第一に先駆けした者は、三世十方の仏を供養するのと同じ功徳を得るであろう」(1415ページ、通解)と。広布へ向かうスピードに、立正安国への責任感や、自他共の幸福への一念も表れる。颯爽とした行動で、わが地域に民衆の勝利城を築こう。(剣)
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人に徹する

 人はあくまでも人に徹し、
 現実を直視して、
 これを浄化向上するほかはない。
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十字御書P1491

我等凡夫はまつげのちかきと虚空のとをきとは見候事なし―――
 十字御書P1491
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女性に贈ることば365日 9月30日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月30日
母親になったからといって、
自らの成長を忘れてはならない。
つねにはつらつと若々しく、
子どもにとって誇りとされる母親であってほしいと願う。


posted by ハジャケン at 09:09| 山梨 ☀| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月29日

暁鐘 二十五

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 二十五

 ベートーベンのアパートを、山本伸一は丹念に見て回った。苦悩と戦いながら、優れた作品を生み出していった仕事部屋も見学した。彼の肖像画も飾られていた。
 ベートーベンの作曲にかける執念は、すさまじいばかりであったといわれる。一つの小節にも徹底してこだわり、納得のいくまで、修正に修正を重ね、十数回も書き改めたこともあった。
 彼は、ピアノ奏者としても高く評価されていたが、その演奏は、流麗さを求めるものではなく、魂を叩きつけるような、激しく、力のこもったものであった。
 部屋に置かれていたピアノも、木目の見える、頑丈そうなピアノであった。
 ベートーベンは述べている。
 「僕の芸術は貧しい人々の運命を改善するために捧げられねばならない」(注)
 彼は、上流階級のための音楽ではなく、民衆のため、人間のための音楽をめざした。
 このあふれ出る一念が、彼を楽聖たらしめていったのであろう。崇高なる目的に生きる時、人間に内在する力が引き出される。
 このあと、伸一は、丘の上にあるレストランで、メンバーと夕食を共にしながら懇談し、オーストリア本部の出発を祝った。
 彼は、本部長になった永村嘉春に言った。
 「滞在中は、本当にお世話になったね。広宣流布は、長い戦いだ。無理は長続きしないものだよ。知恵を働かせて、よく睡眠をとるように心がけ、体に気をつけるんだよ」
 伸一は、永村が昼間は一行に同行し、夜遅く職場に戻り、仕事をしていたことを知っていた。しかし、永村は、そんなことはおくびにも出さなかった。中心者の彼に、この誠実さがある限り、オーストリアSGIは、やがて大きく発展していくだろうと思った。
 仏法は、生命の因果の法則を説いている。長い目で見た時、勝利を収めるのは誠実の人である。人生にあっても、広布にあっても。
 暮れなずむ空の下を、ドナウ川が静かに流れていた。二十一世紀へ向かうかのように。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 ロマン・ロラン著『ベートーヴェンの生涯』片山敏彦訳、岩波文庫
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名字の言〉 2017年9月29日

陸上・男子100メートルで日本新記録を樹立した桐生祥秀選手に先日、出身の滋賀県から県民スポーツ大賞「最高栄誉賞」が贈られた▼日本人で初めて“10秒の壁”を破る快挙を達成した今月9日の日本学生対校選手権。レースの号砲を鳴らすスターターも、専門的な視点からレースを見つめていた。決勝レースが迫っても、会場には強い風が吹いていたのだ。好記録が出ても、風速2メートル超の追い風になると「参考記録」になってしまう。スターターはコース脇にある吹き流しを観察した▼「ビュー、ピタ、ビュー」。風は一度吹いた後、3秒ほど弱まり、また吹くことに気付く。このリズムをもとにスタートのタイミングを計り、号砲を鳴らした。レース後、「9秒98」を示した電光掲示板には「+(追い風)1・8メートル」の文字も点灯。記録は公認された(「読売新聞」9月20日付夕刊)▼華々しい表舞台の陰には、それを支える多くの人の存在がある。一人一人がそれぞれの役割に徹し、工夫や努力を続ける。全ての力が相まって、偉業は成し遂げられるのだろう▼御書に「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」(1527ページ)と。誰が見ていなくとも、わが広布の使命を厳然と果たし抜く。その陰徳が三世に崩れない偉大な陽報をもたらす。(朋)
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因果の法則

 人間には奇跡と
 いうものはありません。
 奇跡などというのは研究不足、
 勉強不足の者の言葉でありまして、
 原因・結果というものは
 常にはっきりしておるのです。
 悪いことをしますと、
 いつかは悪い結果があらわれ、
 善いことをすれば
 善い結果があらわれる、
 というのは厳粛な
 自然の法則であります。
 したがって人間は
 因果律というものを
 大事にしなければなりません。
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船守弥三郎許御書P1446

「顚倒の衆生をして近しと雖も而も見えざらしむ」―――
 船守弥三郎許御書P1446
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女性に贈ることば365日 9月29日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月29日
「自分なんかもうダメだ」
と思うような瀬戸際の時がある。
実はその時こそが、
自身の新しい可能性を開くチャンスなのである。
わが人生を敗北から勝利へ、
不幸から幸福へと大転換しゆく分かれ目が、
ここにある。


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2017年09月28日

暁鐘 二十四

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 二十四

 山本伸一は、二十七日、文部省を表敬訪問し、フレッド・ジノワツ副首相(文部相)と会談した。彼は、後に首相となる。
 ジノワツ副首相との語らいでも、ウィーン国立歌劇場が日本で公演したことが話題にのぼった。伸一は、「これからも、文化・教育の交流を通して、世界の平和に貢献していきたい」と、平和への信念を語った。
 その足で彼は、国立歌劇場から数分のところにある、ベルベデーレガッセ街にある永村嘉春のアパートを訪ねた。会場として使われている部屋は、十数畳ほどの広さであり、ここがウィーンの活動の拠点でもあるという。家族は、夫妻と七歳の長男、四歳の長女である。
 質素な部屋であった。しかし、この部屋こそが、オーストリア広布を担う人材の揺籃となり、幸と平和の新しき民衆史が織り成されていくことになるのである。
 伸一は厳粛な気持ちで、永村の家族や居合わせたメンバーと勤行し、皆の健康と成長、オーストリア広布の伸展を祈った。“幸福の凱歌を、声高らかに響かせてほしい”と。
 それから近くの庭園で、皆と記念写真を撮ったあと、ハイリゲンシュタットにある楽聖ベートーベンの記念館を訪れた。ここは、ベートーベンが住んだアパートで、難聴という絶望の淵に立った彼が、三十一歳の時、弟たちに宛てて遺書を書いたことから、“ハイリゲンシュタットの遺書の家”と呼ばれている。二階の二部屋だけの小さな記念館である。
 この家を三十五年間にわたって守り続けてきたという老婦人の案内で見学した。
 部屋には“遺書”の複製も展示されていた。
 音楽家でありながら、聴力が失われていったベートーベンは、希望を失い、自ら命を絶とうとさえ考える。彼は、この“遺書”に、「私を引き留めたものはただ『芸術』である。自分が使命を自覚している仕事を仕遂げないでこの世を見捨ててはならないように想われたのだ」(注)と記している。
 使命の自覚こそ、いかなる試練にも打ち勝つ力だ。使命に生きる時、無限の勇気が湧く。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 ロマン・ロラン著『ベートーヴェンの生涯』片山敏彦訳、岩波文庫
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名字の言〉 2017年9月28日

札幌創価幼稚園で先日、恒例のいもほり大会が行われた。園児自らが種イモを植え、何度も通って観察し、楽しみにしてきただけに、喜びはひとしおだ▼ジャガイモの一大産地である北海道・十勝地方でも、収穫が最盛期。台風で畑が広範囲にわたって水没し、凶作だった昨年から一転、今年は豊作。原料不足になったポテトチップスの製造も安定する見込みである▼「一年かけて育ててきたイモが一夜でダメになるなんて、想像もしなかった」と、農家の壮年が語っていた。「でも、ここぞという時に奮起し、復興へ挑みながら気が付いた。私たちが手掛けている作物を、全国の人々がどれほど楽しみにしていたのか、ということに」とも▼来月2日、戸田記念墓地公園が開園40周年を迎える。開園式で池田先生は、革命小説『永遠の都』の一節を紹介した。「常に断崖の淵を歩いてきた人間にとって、最大の緊急事態も、いわば日常茶飯の出来事にすぎません」(ホール・ケイン著、新庄哲夫訳、潮出版社)▼不作を乗り越えて実った作物は、いつにも増して最高の味がする。断崖絶壁に立たされるような苦難も、思いもしなかったような緊急事態も、それに負けない限り、長い目で見れば、全てが人生を豊かにする無上の肥やしとなる。(鉄)
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敬と信仰

 敬するというのは、
 より高きものに対する
 人間独特の心で、
 敬するから、
 至らない自分を省みて恥ずる、
 これは陰陽の原理であります。
 敬するから恥ずる、
 恥ずるから慎む。
 戒める。
 この恥ずる、慎む、
 戒めるということが
 主体になる時に道徳と
 いうものができるのです。
 敬するということが建前に
 なる時に宗教というものになる、
 信仰というものになる、
 信仰というものがあれば
 必ず道徳がその中に入る。
 道徳なき信仰と
 いうものはありません。
 又信ずるところ、
 信仰があるから、
 恥ずる・慎む・戒むという、
 これが建前になって道徳になる。
 道徳という時には
 宗教が中に入る、
 宗教という時には
 道徳が中に入る。
 宗教なき道徳なく、
 道徳なき宗教は
 ないのであります。
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新池御書P1441

譬えば本性よき人なれども酒に酔いぬればあしき心出来し人の為にあしきが如し―――
 新池御書P1441
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女性に贈ることば365日 9月28日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月28日
「ありがとう」は奇跡の言葉である。
口に出せば、元気が出る。
耳にすれば、勇気がわく。


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2017年09月27日

暁鐘 二十三

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 二十三

 ウィーンの空港で山本伸一は、オーストリア支部長の永村嘉春に言った。
 「あなたに会いにきました。弟子が必死に奮闘しているんだもの。精いっぱい応援したいんだよ。もう大丈夫だよ」
 ちょうどウィーンは音楽祭のシーズンであり、世界中から人びとが訪れていた。
 翌二十六日、伸一は、宿舎のホテルでイギリスのオックスフォード大学のブライアン・R・ウィルソン社会学教授と会談し、進行中の対談集『社会と宗教』の発刊に向けて、最終的な打ち合わせを行った。
 この夜、ホテルの会議室に、二十人ほどの現地メンバーが集い、信心懇談会が開かれた。彼は、皆の質問に答えながら、オーストリアの広宣流布の在り方について語った。
 「人びとの幸せを願う仏法者として、生命の尊厳と文化・平和を守り抜くために、行動する人であっていただきたい。その活動の源泉は唱題であることを銘記し、日々の一つ一つの課題に、勇んで挑戦していってください。そこに歓喜と希望と充実の人生がある。
 また、広布を担いゆく皆さんは、自分自身を、家庭を大切にし、良き市民として周囲の人たちから慕われ、尊敬される存在となって、地域、社会に貢献していくことが大事です。生活を離れて仏法はありません。
 一人ひとりが心身ともに健康で、人格的にも尊敬され、社会的にも立派な輝く実証を示していくことが、広宣流布の力となります。
 決して焦る必要はありません。二十一世紀をめざし、着実に、信頼の連帯を広げ、今は将来の大発展の基盤を築いてください」
 この席で待望のオーストリア本部が結成され、一本部二支部の陣容で新出発したのだ。本部長は永村である。
 翌二十七日は、ウィーン国立歌劇場を訪問し、エゴン・ゼーフェルナー総監督と会談した。前年秋に民音の招聘で行われた日本公演に対して、民音の創立者として御礼を述べたかったのである。
 友好の核心は誠意を尽くすことにある。
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名字の言〉 2017年9月27日

高校野球の本塁打記録を塗り替えた早稲田実業高校の清宮幸太郎選手が、プロ志望を表明した。目標は王貞治氏。40年破られていない世界記録更新への意気込みが頼もしい▼王氏の通算868本塁打をカウント別に見ると最も多いのは初球、次がフルカウントに追い込まれてからの本塁打。「この一球」を逃さない、研ぎ澄まされた集中力がうかがえる。「失投をいかに一発で仕留めるかが大事。打ち損じは許されない」と氏は語る▼王氏が監督として選手に繰り返し訴えたのも「この一球」への意識。ストライクを簡単に見逃しでもすればベンチから怒鳴りつけた。ある試合で2打席連続本塁打の選手が、3打席目に真ん中の甘い直球を見逃した時も叱責した。一喝された選手は次の打席で果敢に攻め、その試合で3本目となるサヨナラ本塁打を放った(安枝新a著『人間・王貞治』学習研究社)▼『徒然草』に2本の矢を手にして的に向かう弟子に、師が「二つの矢を持つ事なかれ」と諭す場面がある。「後の矢をあてにして、初めの矢を射る時に油断が生ずる」「この矢一本でかならず当てようと思え」と▼広布と人生の戦いも“次がある”と思えば気は緩む。一瞬一瞬が勝負。常に“今ここで勝つ”と決め、自己最高の歴史に挑みたい。(靖)
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活学活人

 人間学が、
 あらゆる学問の中でも一番根本であって、
 政策だの、
 政論だのというものは
手段・方法にすぎません。
 例えば、公害問題を
 取り上げてみましても
 議論はいくらでもできるが、
 それを実際にどうするか
 ということになりますと、
 結局人間の問題、
 人物の問題でありまして、
 人間教育というものが
 一番大事になってまいります。
 国家、国民の運命に関する
 問題を取り上げてみましても、
 やはり人間に帰着いたします。
 これが人間にとって
 一番むつかしいところであり、
 これからまた道もひらけて
 貴いものであります。
 いわゆる活学活人であります。
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新池殿御消息P1437

まがれる木はすなをなる縄(なわ)をにくみいつはれる者はただしき政(まつ)りごとをば心にあはず思うなり―――
  新池殿御消息P1437
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女性に贈ることば365日 9月27日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月27日
子どもの教育においては、
早くから小さく完成させようとする必要はない。
ひとつの型にはめようと強いることは、
いつか無理が現れてしまう。むしろ、
大樹と育つための根を張らせることが、
最も重要であろう。


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2017年09月26日

暁鐘 二十二

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 二十二

 美しい田園風景が広がり、緑の木々を縫うようにして碧きドナウが流れる。
 五月二十五日の午後四時(現地時間)、山本伸一たちは、ウィーンの空港に到着した。
 伸一がオーストリア入りするのは、ヨーロッパ初訪問の時以来、二十年ぶりであった。
 当時、メンバーは誰もいなかったが、今では、支部が誕生し、支部長の永村嘉春らが出迎えてくれた。彼は、印刷会社に勤務する、三十九歳の若きリーダーであった。
 永村は新潟県に生まれ、東京の専門学校でデザインを学び、紙工芸の会社に勤めた。一九六二年(昭和三十七年)に入会し、男子部として活動に励み、二十人に弘教を実らせた。二十七歳の時、世界広布に生きようと、シベリア鉄道を使い、オーストリアに渡った。
 仕事もなく半年が過ぎ、就職できなければ日本に送還されるという日の前日のことだ。既に厳寒の季節に入り、外は零下一〇度である。アパートで“オーストリア広布のために戦いたい”と、一睡もせず、懸命に祈った。
 夜が明けた。“帰国しかないのか”と、荷物をまとめて部屋を出た。隣室から現れた中年の男性と視線が合った。いきなり、「君、仕事は? うちで仕事をしないか」と言われた。男性は、ガソリンスタンドの経営者で、隣室に住んでいる従業員の青年が病に倒れ、人手がなくて困っているという。
 永村は、窮地を脱した。強き一念の祈りある限り、行き詰まりはないと確信した。
 七二年(同四十七年)、彼は、ウィーン在住の四人のメンバーが署名した色紙をもって一時帰国し、伸一と会った。広布建設へ確かな一歩を踏み出していたのだ。行動と実証をもって師に応えるのが、弟子の道である。
 永村は日本人の女子部員と結婚。夫妻でオーストリア広布の礎になろうと誓い合った。伸一がパリを訪問するたびに、彼は、列車に十八時間も揺られ、訪ねて来るのであった。
 “リーダーの自分が師を求め抜き、多くを吸収し、成長しなければ、組織の発展はない”というのが、永村の考えであった。
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名字の言〉 2017年9月26日

武勇とともに文化への理解も深いことで知られた初代仙台藩主の伊達政宗。手紙を出す際は、自ら筆を執るのを常とした▼彼の自筆とされる手紙は、残っているものだけでも実に1200通以上。家臣に代筆させざるを得ない場合には、追伸を書き添えた。直接、思いをつづることが“最高の礼”に通じると考え、こまやかな意思疎通を心掛けたのだ(佐藤憲一著『素顔の伊達政宗』洋泉社)▼丁寧にしたためられた手紙は、書き手の姿勢や思いを雄弁に物語ったことだろう。翻って現代、当時とは比べものにならないほど、手軽かつ迅速に意思を伝える手段が発達している。だからこそ、相手に思いをはせる時間を大切にしたい▼長野のある壮年は、はがき、ファクス、携帯電話など、あらゆる方法を駆使して友を励ます。20年ほど信心から遠ざかっていた友には、約2年間、小まめに携帯電話や手紙で励ましを送った。本紙の記事で印象に残った言葉や、前進を願う壮年の一言に触れ、友は次第に心を開くように。昨年、教学部任用試験に合格し、宿命転換への挑戦を開始している▼意思を伝える方法がいかに変わろうと、そこに心を込めるのは人間である。縁する人々と心の絆を強めつつ、社会を照らす友情の連帯を一段と広げたい。(市)
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名字の言〉 2017年9月26日

武勇とともに文化への理解も深いことで知られた初代仙台藩主の伊達政宗。手紙を出す際は、自ら筆を執るのを常とした▼彼の自筆とされる手紙は、残っているものだけでも実に1200通以上。家臣に代筆させざるを得ない場合には、追伸を書き添えた。直接、思いをつづることが“最高の礼”に通じると考え、こまやかな意思疎通を心掛けたのだ(佐藤憲一著『素顔の伊達政宗』洋泉社)▼丁寧にしたためられた手紙は、書き手の姿勢や思いを雄弁に物語ったことだろう。翻って現代、当時とは比べものにならないほど、手軽かつ迅速に意思を伝える手段が発達している。だからこそ、相手に思いをはせる時間を大切にしたい▼長野のある壮年は、はがき、ファクス、携帯電話など、あらゆる方法を駆使して友を励ます。20年ほど信心から遠ざかっていた友には、約2年間、小まめに携帯電話や手紙で励ましを送った。本紙の記事で印象に残った言葉や、前進を願う壮年の一言に触れ、友は次第に心を開くように。昨年、教学部任用試験に合格し、宿命転換への挑戦を開始している▼意思を伝える方法がいかに変わろうと、そこに心を込めるのは人間である。縁する人々と心の絆を強めつつ、社会を照らす友情の連帯を一段と広げたい。(市)
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独行道 2

十、物事に数寄【すき】好みなし。
十一、居宅に望みなし。
十二、身一つに美食を好まず。
十三、我身にとりて物を忌むことなし。
十四、旧【ふる】き道具を所持せず。
十五、兵具は格別、余の道具を嗜まず。
十六、道に当りて死を厭【いと】わず。
十七、老後財宝所領に心なし。
十八、神仏を尊み、神仏を頼まず。
十九、心常に兵法の道を離れず。
 是【こ】れ確かに武蔵が兵法に依って
 証悟【しょうご】することが出来た
 「自由」の道境【どうきょう】である。
posted by ハジャケン at 09:14| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新池殿御消息P1437

かへりて或はのり或は処を追ひ或は讒言して流罪し死罪に行はるれば、貧なる者は富めるをへつらひ賤き者は貴きを仰ぎ無勢は多勢にしたがう事なれば、
適(たまたま)法華経を信ずる様なる人人も世間をはばかり人を恐れて多分は地獄へ堕つる事不便なり―――
 新池殿御消息P1437
posted by ハジャケン at 09:13| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする