2017年09月21日

暁鐘 十八

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 十八

 山本伸一は、二十三日夕刻、文化委員会のジフコワ議長の招きを受け、「文化の日」の前夜祭として行われた「平和の旗」の集いに出席した。これには、建国千三百年を祝賀する意義も込められ、ソフィア市郊外の名峰ビトシャ山を望む丘の上で、盛大に開催された。
 丘には、三十メートルをはるかに超える「平和の旗」の記念塔がそびえ立つ。塔には「調和」「創造」「美」の文字が刻まれ、また、塔の入り口の上には、キリル文字を創り出し、ブルガリア文化の礎を築いたキュリロス、メトディウス兄弟の絵が掲げられていた。
 「平和の旗」の集いは、一九七九年(昭和五十四年)の「国際児童年」を記念して始まったものである。第一回の集いには、ブルガリアはもとより、世界七十九カ国から、二千五百人の子どもたちが参加して交歓し、平和を誓い合った。日本からも体の不自由な子どもたちがブルガリアを訪れ、代表が自作の詩「生きる」を朗読している。世界が絶讃した集いであった。
 この催しを実現させる大きな力となったのがジフコワ議長であった。彼女は、世界を回って、平和を、子どもの未来を守ることを訴え続けてきたのだ。
 午後五時過ぎ、伸一と峯子がジフコワ議長と共に席に向かうと、色とりどりの民族衣装を着た子どもたちが、白と緑と赤のブルガリア国旗の小旗を振って歓迎してくれた。
 一行が着席し、合唱が始まった。
 その歌の意味は、“子どもの笑いと喜びで全世界を満たしたい。ビトシャ山から友情の翼をつけて、空高く、世界へ飛んでいきましょう”であるという。
 歌あり、民族舞踊あり……。伴奏にも、古くから伝わる笛や太鼓が登場し、どの演目にも、自国の文化への誇りがあふれていた。
 ジフコワ議長は、一つ一つの演技、演奏に対して、「よくできたわ。すばらしいわよ」などと声をかけ、大きな拍手で応える。
 そこには、子どもを慈しみ、守ろうとする、優しく、強い、“母の顔”があった。
posted by ハジャケン at 08:45| 山梨 ☁| 新・人間革命 30-4暁鐘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2017年9月21日

中国・広州市の広東省社会科学院で開催中の「自然との対話――池田大作写真展」。開幕式で会場を訪れた際、作品を引き立たせる、さまざまな工夫に気付いた▼壁には至る所に小鳥や樹木の飾り。会場の中央には桃、あじさい、藤の花とともに、橋が架けられた日本庭園の大きなオブジェが。設営を担当した現地のスタッフに尋ねると「以前、別の展示会で見た池田先生の写真に、深く心を動かされました。人間の心と自然が融合した作品の魅力を、より深く味わってもらえればという思いから用意したのです」と▼このスタッフは、今回の写真展を成功させようと、日本の美術館や博物館を訪れ、展示の工夫を学んだと教えてくれた。また他のスタッフも、SNSで市民に来場を呼び掛け、近隣の図書館にチラシを置いてもらうなど広報に奔走したという▼同展の開幕は、池田先生が1968年に日中国交正常化提言を発表した9月8日。先生は1万数千人の青年を前に、両国の民間交流の重要性を訴えた。以来、一貫して文化・教育の交流をリードしてきた▼提言の発表から明年で50周年。先生が築いてきた友好の“金の橋”は、両国を往来する人々の友情の行動によって、何ものにも揺るがないほど強固になり、輝きを増している。(湧)
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日本を救うのは誰か2

 今日山口の人々も殆【ほとん】ど
 忘れ去っているようであるが、
 たとえば長藩維新回天の事業の基礎は
 斯【こ】の人に在りといわれた
 村田清風の前後五十余年に亘【わた】る善政と、
 若き人材の養成や、
 絶えず思想・政策の研究で同志を結集し指導した
 周布政之助【すふまさのすけ】等の影響力は実に偉大である。
 有為【ゆうい】な青年と同時に有徳の先輩、
 これが日本を救うのである。
 無頼【ぶらい】の青年と怠慢の先輩、
 是れ日本の禍【わざわい】でなくして何か。
posted by ハジャケン at 08:37| 山梨 ☁| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

可延定業書P986

此れよりも申すべけれども人は申すによて吉事もあり又我が志のうすきかと・をもう者もあり人の心しりがたき上先先に少少かかる事候、
此の人は人の申せばすこそ心へずげに思う人なり、なかなか申すはあしかりぬべし、但なかうどもなく・ひらなさけに又心もなくうちたのませ給え―――
 可延定業書P986
posted by ハジャケン at 08:36| 山梨 ☁| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月21日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月21日
子育ては、ほめるのが七割、
叱るのが三割というくらいの心づもりでよいのではないか。
とくに子どもにとって、
母親から激励され、
ほめてもらった記憶は、
嬉しく、いつまでも忘れないものだ。


posted by ハジャケン at 08:35| 山梨 ☁| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

暁鐘 十七

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 十七

 山本伸一たちは、遺跡の町ともいうべきプロブディフの旧市街へ足を運んだ。ここにある、十九世紀のブルガリア・ルネサンス様式の重厚な建物で、ミシェフ市長から、市の歴史と現況について説明を受け、古い石畳を踏みしめながら市街を見学した。
 国定文化財である歴史的な建造物に案内されると、六十人ほどの少年合唱団が待っていた。濃い茶の上下に、フリルの付いた白いシャツを着た少年たちが、澄んだ美しい歌声で、次々と合唱を披露してくれた。
 そして、一人の少年が前に進み出て言った。
 「次は、日本のお客様のために、日本語で歌を歌います。『草津節』です」
 皆の心を和ませようとする配慮であろう。
    
 〽草津よいとこ 一度はおいで
  ハ ドッコイショ
  お湯の中にも コリャ花が咲くョ
    
 このあとに入る合いの手の「チョイナ チョイナ」が、「チェイナ チェイナ」という発音になってしまう。それがまた、いっそうかわいらしさを感じさせる。
 合唱が終わると伸一は、イスから立ち上がり、大きな拍手を送り、御礼を述べた。 
 「なんと清く、なんと美しく、なんと楽しい合唱でしょう。感動しました。ひと時の合唱のために、長い時間をかけて、一生懸命に練習してくださった、皆さんの真心が胸に染み渡ります。この短い出会いが、永遠の宝物となりました。ありがとう!
 一緒に日本で、温泉につかっているような、温かい気持ちになりました。どうか、日本へ来てください。友情を結んでください」
 子どもは“未来からの使者”である。伸一が、その使者たちに託して、未来に贈ろうとしたものは、“友情で世界を結び、平和を築いてほしい”とのメッセージであった。
 「子ども! 彼の小さな体には偉大なる魂が宿っている」(注)とは、伸一夫妻が親交を結んだ中国文学の母・謝冰心の言葉である。
 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 謝冰心著『冰心全集1』卓如編、海峡文芸出版社(中国語)
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名字の言〉 2017年9月20日

原爆で焦土と化した広島。女性たちは、水に溶いた小麦粉と刻みネギを鉄板で焼いて売った。店を構えると、子どもや夫の名前をのれんに掲げた。「いっちゃん」「大ちゃん」……。生き別れの身内に所在を知らせるために――「広島風お好み焼き」誕生の逸話である。(那須正幹著『広島お好み焼物語』PHP研究所)▼この頃、産声を上げたのが「広島カープ」。飢えた市民は、お好み焼きで空腹を満たし、弱小球団に復興の希望を託した。被爆3世の新井貴浩選手は「今、野球ができる平和な時代に感謝します」と▼球団では、8月6日に選手が背番号「86」で試合に臨み、地元公式戦を「ピースナイター」と銘打つなど、平和企画を実施。子どもはお好み焼きを食べ、カープに声援を送る中で、平和の心を育んでいく▼松田元球団オーナーは「カープは“地域と地域、そして世代と世代をつなぐ”をテーマに掲げていますが、学会とカープの役割は大いに似ています」と。創価学会もまた、苦悩する庶民の心に希望の光を注いできた▼どんな世界であれ、庶民に愛されることが発展の条件。被爆72年の本年に、広島カープは8度目のリーグ優勝を飾った。平和の象徴でもある「赤ヘル」に、郷土愛と不屈の闘魂が真っ赤に燃えていた。(子)
posted by ハジャケン at 09:08| 山梨 ☀| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本を救うのは誰か @

 曾【かつ】て私は松下村塾の前に立って考えた、
 「天下の大患は人皆その大患たる所以を知らざるに在り」と看破し、
 「唯今の勢は―治世から乱世なしに、直に亡国になるべし」と断じて、
 それには「草莽崛起【そうもうくっき】の人を望む外【ほか】頼みなし。」
 「草莽崛起、豈に他人の力を仮【か】らんや
 ―ただこの六尺の微躯【びく】が入用」と覚悟し、
 それを実践した松陰や弟子達は実に偉い。
 然し彼等の維新運動は決して独力でやれたのではない。
 やはりその背後に幾多の先輩老人の苦心助力が積り積っている。
posted by ハジャケン at 09:04| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

四菩薩造立抄P989

其れさへ尚人人の御心中は量りがたし―――
 四菩薩造立抄P989
posted by ハジャケン at 09:02| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月20日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月20日
価値ある人生を開くもの――
それは「今までどうであったか」
ではない。「これからどう生きるのか」、
この力強い前向きの一念である。

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2017年09月19日

暁鐘 十六

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 十六

 山本伸一は、さらにジフコフ議長に、「重工業も大切ですが、今後は軽工業を、もっと充実させていく必要があるのではないでしょうか」などの意見を伝えた。議長は「同感です」と述べ、今後の展望について語った。
 「最近、わが国は、次第に国民の生活レベルが上がりつつあるので、軽工業を重視し、人びとの生活を豊かにするように力を注いでいます。また、文化のレベルを、もっと上げることに取り組んでいます。パンは、今、豊富にあります。だから本を普及させ、各家庭の図書の充実に努めているところです」
 ジフコフは、戦後、ブルガリアが王制を廃止し、人民共和国となると、一九五四年(昭和二十九年)にはブルガリア共産党第一書記(後に書記長に改称)に就任し、首相も兼任した。以来、国家の最高指導者を務めてきた。
 テレビカメラが回るなかでの会見であった。伸一は、三十分ほどで辞去した。
  
 一行は、この日午後、ソフィアから車で二時間ほどのところにあるブルガリア第二の都市・プロブディフ市を視察した。新石器時代からの歴史をもつブルガリア最古の都市であり、木々の緑とレンガ色の屋根が美しいコントラストを描く街並みが続いていた。
 伸一は、地元の県議会副議長らと会談したあと、市内に建設されたトラキア団地に案内された。ここで記念に樅の木を植樹することになっていた。
 植樹をしようとすると、近くにいた子どもたちが集まって来た。「一緒に木を植えようよ」と語りかけると、皆、笑顔で頷いた。
 伸一は、「“この木が大樹に育ちますように。そして、ブルガリアと日本の友情が大きく育ちますように”との祈りを込めて、植樹させていただきます」と言って土をかけた。子どもたちが後に続いた。
 子らに、「将来、何になりたいの?」と尋ねると、目を輝かせて、口々に夢を語った。
 時代はどんなに激動したとしても、子どもが夢をいだけるならば、希望の未来がある。
posted by ハジャケン at 09:53| 山梨 ☀| 新・人間革命 30-4暁鐘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2017年9月19日

本当の美は「強いもの」――かつて本紙のインタビューで能楽シテ方喜多流の香川靖嗣さんが語っていた。「軟弱から、人の心を打つものは何も出てこない。人の心を打つのは、計算ではありません」と▼能役者は、時に数十キロの重さの装束を着けて、悠然と舞い続けなければならない。また“私生活=舞台”と捉え、日常の心の持ち方や振る舞いまで厳しく律するという。日本が世界に誇る伝統芸能の美しさは、不断の鍛えを基に生み出される▼岩手の男子部員は、職場でのいじめ、病魔、経済苦などの困難に遭い、自暴自棄に陥った。彼を支えたのは同志の存在。「自分を哀れんでいる暇はない。ピンチはチャンス。勝つまで戦おう」――真剣な励ましに、彼も腹を決めた▼題目を唱えると生命力が湧き上がった。同様の状況を勝ち越えた同志の体験が胸に刺さった。“負けてたまるか”と懸命に仕事に取り組む中、会社の合併等もあり、職場環境が劇的に改善。病気も治り、借金も完済した。昨年、彼を信頼する職場の後輩が入会し、共に広布に進む▼先日、彼が創価青年大会で体験を発表した。「不屈の心で挑むと、勇気と活力が湧いてきました。絶望を希望に変える信心に感謝しています」。彼の勇姿に、強いことが幸福と教えられた。(應)
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名字の言〉 2017年9月19日

本当の美は「強いもの」――かつて本紙のインタビューで能楽シテ方喜多流の香川靖嗣さんが語っていた。「軟弱から、人の心を打つものは何も出てこない。人の心を打つのは、計算ではありません」と▼能役者は、時に数十キロの重さの装束を着けて、悠然と舞い続けなければならない。また“私生活=舞台”と捉え、日常の心の持ち方や振る舞いまで厳しく律するという。日本が世界に誇る伝統芸能の美しさは、不断の鍛えを基に生み出される▼岩手の男子部員は、職場でのいじめ、病魔、経済苦などの困難に遭い、自暴自棄に陥った。彼を支えたのは同志の存在。「自分を哀れんでいる暇はない。ピンチはチャンス。勝つまで戦おう」――真剣な励ましに、彼も腹を決めた▼題目を唱えると生命力が湧き上がった。同様の状況を勝ち越えた同志の体験が胸に刺さった。“負けてたまるか”と懸命に仕事に取り組む中、会社の合併等もあり、職場環境が劇的に改善。病気も治り、借金も完済した。昨年、彼を信頼する職場の後輩が入会し、共に広布に進む▼先日、彼が創価青年大会で体験を発表した。「不屈の心で挑むと、勇気と活力が湧いてきました。絶望を希望に変える信心に感謝しています」。彼の勇姿に、強いことが幸福と教えられた。(應)
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青年と老人

 日本今日の混乱頽廃【たいはい】は、
 青年人材の不振と同時に、先輩老年の不徳に因【よ】る。
 外国かぶれの多くはむやみに革命を主張し、
 歴史伝統を重んずる我々は常に維新を期するが、
 その維新・革命のいずれも青年に限る、
 先輩老人は有害無用とする者が多い。
 これは大きな誤りであり、
 出来ない相談であり、
 要するに青年の昂奮か、
 煽動屋の阿諛【あゆ】にすぎない。
 いかにも維新・革命の尖鋒【せんぽう】は
 多く青年でなければならないが、
 青年をして自由協力にその使命を遂行することが
 出来るようにする為には、
 必ず先輩老人の無私にして賢明大胆な助力を要する。
(人間維新 202P)
posted by ハジャケン at 09:49| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女人成仏抄P471

経文には一人一日の中に八億四千念あり念念の中に作(な)す所皆是れ三途の業なり等云云―――
 女人成仏抄P471
posted by ハジャケン at 09:47| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月19日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月19日
自分自身に生ききる――
これは簡単なようで、
実は大変に難しい。
とかく人は、
華やかに見える世界に憧れるものである。
もっと自分にあった仕事があるのではないかと、
思い惑ったりもする。
そのために、人は、
自分の拠って立つ場所を打ち捨てて、
あちらこちらを掘り返す。そして、結局は、
何ものも掘り当てることができないまま、
貴重な人生を費やしてしまう場合が、
あまりにも多い。
足下を掘れ、そこに泉あり、である。


posted by ハジャケン at 09:47| 山梨 ☀| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

暁鐘 十五

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 十五

 一夜明けた二十二日午前、山本伸一たちは、ブルガリア国家評議会(後の大統領府)に、国家元首である同評議会のジフコフ議長を表敬訪問した。折からブルガリア建国千三百年祭で、外国の賓客が相次いでいることを考え、伸一は、最初に、「早くおいとまいたします」と告げて、語らいに入った。
 そして、黒海の汚染が進みつつあることを憂慮していた伸一は、沿岸諸国が協力し、浄化を進めていくことを提案した。
 黒海の海面から水深二百メートルより下は、地中海系の水が入り込み、停滞しているため、塩分が高い。溶存酸素もなく、硫化水素が多いことから、魚類はすめない状態であった。漁業は、主に、水深が浅く、各河川の流入で塩分の少なくなった北岸で行われてきた。しかし、この沿岸も、近年、各河川からの、流入泥土などによるヘドロ化が懸念されていたのである。
 「そこで、貴重な自然資源を守るうえからも、二十一世紀をめざして、黒海をたくさんの魚がすむ、豊かな“青い海”にしていってはどうでしょうか。
 その費用を捻出するために、沿岸諸国は、互いに少しずつ武器を減らし、力を合わせて、黒海をきれいにしていってはどうかと、提案したいと思います」
 議長は賛同しつつ、こう述べた。
 「そうです。お互いに武器を減らさない限り、その構想を実現することは不可能です。しかし、アメリカとソ連の緊張関係があり、北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構(WTO)の緊張関係があります」
 ソ連をはじめ、ブルガリアなどはワルシャワ条約機構の加盟国だが、黒海南側のトルコは北大西洋条約機構に加盟している。
 黒海の海はつながっている。しかし、沿岸諸国の背景にある東西両陣営の対立が、国と国との結束を阻み、環境破壊を放置させる結果になっているのだ。イデオロギーが人間の安全に優先する――その転倒を是正する必要性を訴え、伸一は世界を巡ってきたのである。
posted by ハジャケン at 21:16| 山梨 ☀| 新・人間革命 30-4暁鐘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暁鐘 十五

小説「新・人間革命」〉 暁鐘 十五

 一夜明けた二十二日午前、山本伸一たちは、ブルガリア国家評議会(後の大統領府)に、国家元首である同評議会のジフコフ議長を表敬訪問した。折からブルガリア建国千三百年祭で、外国の賓客が相次いでいることを考え、伸一は、最初に、「早くおいとまいたします」と告げて、語らいに入った。
 そして、黒海の汚染が進みつつあることを憂慮していた伸一は、沿岸諸国が協力し、浄化を進めていくことを提案した。
 黒海の海面から水深二百メートルより下は、地中海系の水が入り込み、停滞しているため、塩分が高い。溶存酸素もなく、硫化水素が多いことから、魚類はすめない状態であった。漁業は、主に、水深が浅く、各河川の流入で塩分の少なくなった北岸で行われてきた。しかし、この沿岸も、近年、各河川からの、流入泥土などによるヘドロ化が懸念されていたのである。
 「そこで、貴重な自然資源を守るうえからも、二十一世紀をめざして、黒海をたくさんの魚がすむ、豊かな“青い海”にしていってはどうでしょうか。
 その費用を捻出するために、沿岸諸国は、互いに少しずつ武器を減らし、力を合わせて、黒海をきれいにしていってはどうかと、提案したいと思います」
 議長は賛同しつつ、こう述べた。
 「そうです。お互いに武器を減らさない限り、その構想を実現することは不可能です。しかし、アメリカとソ連の緊張関係があり、北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構(WTO)の緊張関係があります」
 ソ連をはじめ、ブルガリアなどはワルシャワ条約機構の加盟国だが、黒海南側のトルコは北大西洋条約機構に加盟している。
 黒海の海はつながっている。しかし、沿岸諸国の背景にある東西両陣営の対立が、国と国との結束を阻み、環境破壊を放置させる結果になっているのだ。イデオロギーが人間の安全に優先する――その転倒を是正する必要性を訴え、伸一は世界を巡ってきたのである。
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名字の言〉 2017年9月18日

沖縄県の今帰仁村が、65歳以上の方を対象に健康状態についてアンケートを実施。その後の要介護度や生存との関連などを追跡調査した結果が先日、発表された▼それによると「病気は自ら予防できる」と考えている人は、「できない」と回答した人に比べ、死亡リスクが56%減少。要介護2以上でも「介助があれば外出できる」と答えた人は「できない」と答えた人に比べ、要介護状態が悪化するリスクが67%減少した、と。また「家族との団らん」「子や孫からの電話」などを楽しみにしている人は「とても幸福」と答える割合が高かったという▼物事を前向きに捉え、外出する意欲や他者との関わりを持つことが、健康・長寿や幸福感につながっていることが分かる。87歳の壮年部員は、唱題と本紙の熟読から一日を出発。2時間歩くことを日課にしている。ただ散歩するのではない。「一人でも多くの友人に会って励ましを送るために、外に出るのです」▼日蓮大聖人は「年は・わかうなり福はかさなり候べし」(御書1135ページ)と。信心に励む人は年を重ねるごとに若くなり、福運に満ちていくとの仰せである▼きょうは「敬老の日」。広布を開いた多宝の先輩方を模範に、日々、学会活動という“最高の健康法”に励みたい。(結)
posted by ハジャケン at 10:52| 山梨 ☔| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人事の根本

 東洋には人間を二つに分けて、
 仕事のできる才能の有る者と、
 人を率いて行く徳の有る者とを別にしている。
 どんなに仕事ができても、手柄があっても、
 それ故に地位を与え、
 禄を与えて人を支配させてはいけない人がある。
 又これといって仕事ができないでも、
 その地位にその人を据えておれば、
 自然に治まる人がある。
 これを使い分けることが東洋政治哲学の人事行政の根本問題である。
 これが「賞禄有功」である。
 これは南洲遺訓にも喧【やか】ましくいっているところであり、
 熊沢蕃山が強調して徳川幕府からにらまれた点でもある。
(活学講座 199P)
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上野殿御返事P1557

いま・をもひ・いでたる事あり、子を思ふ故にや・をやつぎの木の弓をもつて学文せざりし子にをしえたり、
然る間・此子うたてかりしは父・にくかりしは・つぎの木の弓、されども終には就学増進して自身得脱をきわめ・又人を利益する身となり、
立ち還ってみれば・つぎの木をもつて我をうちし故なり、此の子そとばに此の木をつくり父の供養のためにたててむけりと見へたり―――
 上野殿御返事P1557
posted by ハジャケン at 10:49| 山梨 ☔| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月18日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月18日
何よりも自分らしく生きることである。
世のため人のために尽くしきって、
この一生を総仕上げしよう、
という決意こそ大切である。


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2017年09月17日

名字の言〉 2017年9月17日

近年の建築には、建物自体の機能やデザインの良さだけでなく、低炭素社会への貢献や人々のコミュニケーションの創出なども求められているという▼「スキーができるごみ処理発電所」「魚と海水浴が楽しめる美しい港」――デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス氏は、人間生活の快適性と環境への配慮を両立させたデザイン性の高い建築で、世界的に注目される▼氏のモットーは「イエス・イズ・モア」。すなわち「イエス」と答えることで、より可能性が広がる、という考え方。相反する条件や制約に対しても、決して「ノー」とは言わない。実現の難しさは、むしろ「デザイン上のチャレンジ」の好機と捉える。そして斬新な発想で、周囲の予想を超える新しい建築を生み出してきた(吉成真由美インタビュー・編『人類の未来』NHK出版新書)▼掲げる目標が高いほど、さまざまな困難にぶつかるもの。これまでの経験だけで判断し、「できない」と決め付けてしまえば、新しい変化を起こすことはできない。「何のための目標か」との原点を手放さず、思い切って挑戦した時、壁は破れ、新たな価値が生まれる▼人生は「まず、やってみよう」との挑戦者精神で臨みたい。自身の発想の殻を打ち破る中に、真の価値創造がある。(朋)
posted by ハジャケン at 17:04| 山梨 ☔| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2017年9月17日

近年の建築には、建物自体の機能やデザインの良さだけでなく、低炭素社会への貢献や人々のコミュニケーションの創出なども求められているという▼「スキーができるごみ処理発電所」「魚と海水浴が楽しめる美しい港」――デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス氏は、人間生活の快適性と環境への配慮を両立させたデザイン性の高い建築で、世界的に注目される▼氏のモットーは「イエス・イズ・モア」。すなわち「イエス」と答えることで、より可能性が広がる、という考え方。相反する条件や制約に対しても、決して「ノー」とは言わない。実現の難しさは、むしろ「デザイン上のチャレンジ」の好機と捉える。そして斬新な発想で、周囲の予想を超える新しい建築を生み出してきた(吉成真由美インタビュー・編『人類の未来』NHK出版新書)▼掲げる目標が高いほど、さまざまな困難にぶつかるもの。これまでの経験だけで判断し、「できない」と決め付けてしまえば、新しい変化を起こすことはできない。「何のための目標か」との原点を手放さず、思い切って挑戦した時、壁は破れ、新たな価値が生まれる▼人生は「まず、やってみよう」との挑戦者精神で臨みたい。自身の発想の殻を打ち破る中に、真の価値創造がある。(朋)
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