2016年09月26日

源流21

源流 二十一

 山本伸一が、「長い人生で最も嬉しかったこと、そして最も悲しかったことはなんでしょうか」と尋ねた時、デサイ首相の楽観主義という生き方は、さらに鮮明になった。
 「私は、今までに悲しいと思ったことはありません。すべてのことを、嬉しい、楽しいと思っています」
 「なかなかそうはなれません。それでは、嬉しかった思い出のなかでも、いちばん嬉しかったことはなんでしょうか」
 すると首相は、笑みを向けて答えた。
 「一瞬一瞬が幸福であるのに、その一つの瞬間だけを取り出して、幸福であるなどと、どうして説明することができるでしょうか。
 私は、食べ物があっても嬉しいし、また食べ物がなくても嬉しいのです」
 そう実感できたからこそ、不服従運動という熾烈な闘争に身を投じることができたのであろう。首相は、これまでに四回、命がけでハンガーストライキを断行してきた。
 近年では、一九七五年(昭和五十年)四月、治安関係法の適用について中央政府に抗議し、要求が受け入れられるまで一週間の断食を行っている。その時、既に七十九歳になっていた。体重は一日に二ポンド(約一キロ)も減っていったという。
 当時の心境を、首相は綴っている。
 「身も心も解き放たれ、幸福で、自分自身に対しても、世界に対しても、平安な境地であった」(注1)
 しかも、その直後、五度目の投獄が待っていた。獄中生活は十九カ月に及んだ。
 だが、首相は言う。
 「それは、私の人生において、最も有益な時であった」「拘留中、私は内省的に生きた。いかにして自身を向上させうるか。そのことを常に自らに問いかけていた。自分の欠点とは何か? 心は穏やかか? 誰かに嫌悪感をいだいていないか?――と」(注2)
 使命に生き、自身の向上をめざす人にとっては、逆境の時こそが、実り多き学習の場となり、自分を磨く最高の道場となる。

 小説『新・人間革命』の参考・引用文献
 注1、2 Morarji Desai著『THE STORY OF MY LIFE Volume3』Pergamon Press(英語)
posted by ハジャケン at 09:58| 山梨 ☀| 最近の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2016年9月26日

宮城県気仙沼市で定期的に行われている防災文化講演会を聞いた。この講演会の特長は、大学教授などの有識者のほかに、地元の人も講師を務めるという点だ。この日は、東日本大震災の前後、長年にわたり朝市を開いてきた男性だった▼講演会は、専門家から提言するだけでなく、今も被災地で暮らし、復興に奮闘する「当事者」に学ぶことを、開催の目的の一つにしている。机上の計画や分析だけでは気付けない“復興の急所”を知ろうという思いが感じられる▼同じ日、会場近くの復興屋台村で、婦人部員が営む飲食店を訪ねた。壁、天井と、至る所に来店者の寄せ書きがあった。多くが復興支援で来た人たちによる記述なのだが、「ありがとう」という言葉が目立った▼また先日は、5年間の県外避難を経て、福島県に戻った夫妻と再会した。避難先で触れ合った同志から贈られた色紙を、見せてもらった。そこには「信心の基本を教わった5年間でした。ご夫妻との出会いは、御本尊から頂いた功徳だと痛感します」と書かれていた▼“同情する”だけでは一方通行だ。“同苦する”――つまり、幾多の試練に負けずに復興を歩む友を支えるだけでなく、友の生きる姿そのものから学ぶ。それが「寄り添う」ということだろう。(城)
posted by ハジャケン at 09:56| 山梨 ☀| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

独行道 B

十、物事に数寄【すき】好みなし。
十一、居宅に望みなし。
十二、身一つに美食を好まず。
十三、我身にとりて物を忌むことなし。
十四、旧【ふる】き道具を所持せず。
十五、兵具は格別、余の道具を嗜まず。
十六、道に当りて死を厭【いと】わず。
十七、老後財宝所領に心なし。
十八、神仏を尊み、神仏を頼まず。
十九、心常に兵法の道を離れず。
 是【こ】れ確かに武蔵が兵法に依って
 証悟【しょうご】することが出来た
 「自由」の道境【どうきょう】である。
posted by ハジャケン at 09:54| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

十如是事P411

妙法蓮華経の体のいみじくおはしますは何様なる体にておはしますぞと尋ね出してみれば我が心性の八葉の白蓮華にてありける事なり―――
 十如是事P411
posted by ハジャケン at 09:52| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月26日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月26日
絶対に、あなたにはあなたしかできない、
この世の使命がある。
あなたでしか咲かせられない人生がある。
何を疑ったとしても、このことだけは、
疑ってはならない。
 
posted by ハジャケン at 09:51| 山梨 ☀| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月25日

独行道 A

一、世々【よよ】の道に背くことなし。
  ただ猫の眼の如く移り変る風俗習慣の 
  流のなかに、萍【うきぐさ】の様に漂うて、
  新を真と心得て居る者は浅露である。
  達人は万古の心を思う。
二、よろづ依怙【えこ】の心なし。
三、身に楽をたくまず。
四、一生の間欲心【よくしん】なし。
五、我事【わがこと】に於て後悔せず。
六、善悪につき他を妬【ねた】まず。
七、何【いずれ】の道にも別れを悲しまず。
八、自他ともに恨みかこつ心なし。
九、恋慕【れんぼ】の思いなし。
posted by ハジャケン at 10:57| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

十如是事P410

されば此の三如是を三身如来とは云うなり此の三如是が三身如来にておはしましけるを・
よそに思ひへだてつるがはや我が身の上にてありけるなり、かく知りぬるを法華経をさとれる人とは申すなり―――
 十如是事P410 
posted by ハジャケン at 10:56| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性に贈ることば365日 9月25日

女性に贈ることば365日
 池田大作
9月25日
信頼できる人、頼れる人、
なんでも相談できる人―――
そういう人をもち、
自分もそういう人になる。
その人は幸福である。
posted by ハジャケン at 10:55| 山梨 ☀| 女性に贈ることば365日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

源流20

源流 二十

 訪印二日目の二月七日――。
 午前十時半、山本伸一たちは、モラルジ・デサイ首相の官邸を訪ねた。ニューデリーのサフダルジャン通りにある、緑に囲まれた白い建物であった。
 首相は、間もなく八十三歳になるという。
 インドの多くの指導者がそうであるように、首相も、マハトマ・ガンジーの不服従運動に加わり、インド国民会議派として独立のために戦ってきた。投獄もされた。その信念の人の目には、若々しい闘魂の輝きがあった。
 伸一は、デサイ首相にどうしても聞いておきたいことがあった。インドには中国との国境を巡る問題があり、まだ解決にはいたっていない。今後、この問題にどうやって向き合っていくかということである。
 ネルー帽を被り、メガネをかけた彫りの深い端正な顔に、柔和な微笑を浮かべて、首相は答えた。
 「話し合いによって解決できることが望ましいと思っています。この問題が解決したならば、また友好的な関係になることができるでしょう。というのは、インドと中国は歴史的なつながりも深く、私たちは中国を信頼し、兄弟のように思っているからです。
 一九四九年(昭和二十四年)の中国革命以来、インドは中国を支持し、国連においても中国加盟を支持してきました。それなのに国境問題が起きたことは大変に残念です」
 重ねて伸一が、「今後の見通しは明るいと思われますか」と尋ねると、首相は、きっぱりと答えた。
 「私はいつも楽観的でいます。悲観的であったことはありません」
 ガンジーも、「私はどこまでも楽観主義者である」(注)と語っているように、楽観主義は、指導者の大切な要件といってよい。
 楽観主義と、努力や準備を怠り、“どうにかなるだろう”という生き方とは全く異なる。楽観主義とは、万全の手を尽くすことから生じる、成功、勝利への揺るがざる確信と、自らを信ずる力に裏打ちされている。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 K・クリパラーニー編『≪ガンジー語録≫抵抗するな・屈服するな』古賀勝郎訳、朝日新聞社
posted by ハジャケン at 09:46| 山梨 ☀| 新・人間革命 29-4 源流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名字の言〉 2016年9月24日

“知性と人格の翼を広げよ”――先月、世界18カ国・地域から集ったアメリカ創価大学(SUA)の新入生に、創立者の池田SGI会長は祝福のメッセージを贈った。開学から15年。同窓の先輩、父母や支援者らに支えられ、英知の城は歴史を重ねる▼兵庫県出身のある同窓生は、中学2年の時に父を病で亡くした。経済苦の中、猛勉強の末に、奨学金が充実しているSUAへの進学を勝ち取った。家計を支えてくれた母や、応援してくれた故郷の人々に応えたい――その一心で学業に励んだ▼4年後に迎えた卒業式。彼の母は、経済的な理由から出席を諦めていた。ある日、息子からの国際電話。「家の棚を見てみて」。見慣れない封筒があった。「この間、帰省した時に置いてきたんだ」。そこには、母が渡米するための資金が。学業に励みながら、4年間かけてためたものだった▼母は、初めてアメリカへ。卒業式で学位記を受け取る息子に、力いっぱいの拍手を送った。その後、彼は修士課程を終え、先月から全米屈指の大学の博士課程に進んでいる▼創価教育は「何のため」を常に問う。その根本には「報恩」がある。ここに立ち返る時、どんな壁をも破る力が湧き、知性と人格の翼は大きく、強く鍛えられていく。(洋)
posted by ハジャケン at 09:44| 山梨 ☀| 名字の言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

独行道 @

 幼少のみぎり父の許【もと】を去ってから、
 生涯を通じて敢て一流の兵法者に就かず、
 儒門を叩かず、禅家の炉鞴【ろび】に入らず、
 只管【ひたすら】一剣に依って、
 生死巌頭【しょうしがんとう】を去来し、
 遂に心法【しんぽう】の妙を極めて、
 真に独立自由の荘厳なる人格を鍛え上げた
 二天【にてん】宮本武蔵が死に臨んで
 弟子の為に書き残した独行道【どくぎょうどう】十九箇条こそは、
 凜乎【りんこ】として秋霜烈日【しゅうそうれつじつ】の如く、
 寸毫【すんごう】も我々に惰気【だき】を恕【ゆる】さない。
posted by ハジャケン at 09:42| 山梨 ☀| 安岡正篤 一日一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観心本尊抄P246

「我が如く等くして異なる事無し我が昔の所願の如き今は己に満足しぬ一切衆生を化して皆仏道に入らしむ」、
妙覚の釈尊は我等が血肉なり因果の功徳は骨髄に非ずや―――
 観心本尊抄P246 
posted by ハジャケン at 09:41| 山梨 ☀| 御書を読もう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする